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2024/12/1豪華出演者紹介!

by 廻 由美子


シェーンベルク生誕150年を記念したシリーズも、あと2回となりました。

今日はシリーズのトリにご出演の豪華メンバーをご紹介いたします。

12月1日(日):15:30開演(15:00開場)

中川賢一(ピアノ)x石上真由子(ヴァイオリン)xマルモ・ササキ(チェロ)

〜洪水の前に〜

R.ワーグナー:「トリスタンとイゾルデ」(1859)より「前奏曲と愛の死」ピアノ・ソロ

C.ドビュッシー:「牧神の午後への前奏曲」(1894) ピアノ・ソロ

A.シェーンベルク:「浄夜」(1899)ピアノ・トリオ


まずはスーパー・ピアニストの誉高い中川賢一さんです!

指揮者、ピアニストであり、現代音楽アンサンブルとして名高い「アンサンブル・ノマド」のピアニストとしても大活躍の中川賢一さん。

指揮者としてのスコア読みの深さはピアノ演奏に如実に表れ、古典、ロマン、近現代、全ての音楽の把握力は他の追従を許しません。

また、知識の幅広さ、奥行きの深さは驚くべきもので、何を聞いてもたちどころに作品の背景、時代、社会状況を語ってくれるのです。

今回は、その中川さんの豊かな知識に基づくプログラミングが組まれました。

シェーンベルクの「浄夜」に至るまでの道のり、中川さんの感性とインテリジェンスが煌めきます。

2022年に、ヴァイオリンの石上真由子さんと、そして廻も参加したフィリップ・グラス「浜辺のアインシュタイン」(演奏会形式)では、中川賢一さんは指揮とキーボードを担当し、楽しくも入念なリハーサルでアンサンブルを見事にまとめ上げ、おかげで「浜辺のアインシュタイン」は令和4年度文化庁芸術祭大賞に輝きました。


そしてその石上真由子さんです。国内外で数々の賞に輝く素晴らしいヴァイオリニストであり、稀有な音楽家です。


          photo by Masatoshi Yamashiro


前述の「浜辺のアインシュタイン」では、石上さんは清冽な音色、凄烈な演奏で会場を沸かせました。

素晴らしいヴァイオリンの音、というだけでなく、スッと貫かれた音楽への意志そのものが音になって立ち上がるのは圧巻でした。

高校2年生で日本音楽コンクール第2位をはじめとし、ルーマニア国際音楽コンクール第1位チェコ音楽コンクール第1位など、とても書ききれないようなキャリアの持ち主です!

それだけではなく、自ら魅力的なコンサートをプロデュースし、各地で公演するなど、音楽界をリードしていくヴァイオリニストです。

そしてチェロはスケール感がハンパないチェリスト、マルモ・ササキさん。


パドヴァ国立音楽院チェロ科首席卒業後、ローザンヌ音楽院、ベルリン国立芸術大学大学院などで研鑽を積み、ジェノヴァ国際チェロ・コンクールをはじめ数々のコンクールで優勝!

ヨーロッパに根付いたマルモ・ササキさんの演奏は、雄大で躍動感にあふれ、歌うとなるとまさにオペラ歌手のように歌い、全てスケールが大きく、まさにシアトリカルな演奏家なのです。

何ヶ国語も話す国際人であるマルモさんの演奏は、音楽が人類の持つ大切なコミュニケーションであることを感じさせてくれます。

さあ、この豪華なソリストたちの共演によるシェーンベルクの「浄夜」トリオ版。

そして中川賢一さんのピアノ・ソロによるワーグナー「トリスタンとイゾルデ」の前奏曲と愛の死、ドビュッシー「牧神の午後への前奏曲」

これは聴き逃せません!

お楽しみに!


2024年10月19日・記

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